はね丸のＷＥＢ工房

最近作ったWEBサービス「まとめてゲーム」をメンテナンスをしていたのですが、とある異変に気が付きました。
攻略サイト情報などが表示されていないのです。

これらの情報は「Yahoo!の検索API」を使用していたのですが、どうもそれが機能していないようです。

さて、どうしたものか？

2011年3月31日（木）より「Yahoo!のアップグレード版検索API」なるものが登場しており、既存のAPIに制限がかかっているのは知っているのですが、とてもその上限に到達しているとは思えず…。

試しに新しいアプリケーションIDを使ってみるものの、１発目から「Service unavailable.Too many users」というエラーが出て使えない始末。
これは制限というよりは、制限の実装に失敗しているんじゃないのかなぁ…。

しかも別のYahoo! JAPAN IDのアプリケーションIDを使うと、なんと問題なく動作する。
つまり、この事象が出る人と出ない人が居る、ということになります。

このことをYahoo!スタッフが認識しているのか？と思い、開発者コミュニティを覗いてみると、ビンゴの質問が上がっていました。
やはり同じ事象で悩んでいる人が居たようです。

しかし…


WebSearch/V2のエラーレスポンス


「仕様変更による制限じゃないの？」で終わっている…。(汗)
ダメだ…質問者が更に突っ込まない限り、とても認識はしそうもない。
私が突っ込んでもよいのだが、返信に５日ほどかかっていて時間も無いです。

仕方がないので、Yahoo!のアップグレード版検索APIを使うことにしました。

Yahoo! JAPAN IDのアップグレード

Yahoo!のアップグレード版検索APIを使用するには、ただのYahoo! JAPAN IDではダメです。
下記のどれかの条件を満たす必要があります。
逆に既に満たしているIDを持っているのであれば、ここの部分は不要です。

・Yahoo!プレミアム会員への登録

・Yahoo! BB会員への登録

・Yahoo!ウォレットへの登録


さて、どれがよいものか？と検討したところ、唯一無料である「Yahoo!ウォレットへの登録」にしました。


カード情報などを入れる必要があるのでちょっと嫌でしたが、「Yahoo!プレミアム会員」も登録過程でYahoo!ウォレットへの登録が必要なので、無料である分マシかなと感じました。

アップグレード版アプリケーションIDの取得

Yahoo!のアップグレード版検索APIを使用するにはYahoo! JAPAN IDが上記条件を満たすだけではダメで、専用のアプリケーションIDを取得する必要があります。

条件を満たしたYahoo! JAPAN IDにログインした状態で、「アプリケーションIDの登録(無料)」よりアプリケーションIDの取得を行います。



「2.開発するアプリケーションの選択」で「アップグレード版検索APIを使ったアプリケーション」を選択します。
Yahoo! JAPAN IDが条件を満たしていないと、ここがグレーアウトして選択できないようになっています。

あとは「アプリケーション名」にサイト名、「サイトURL」にURLを入力して一番下の「確認」ボタンをクリックします。

検索APIのURLを変更

アップグレード版検索APIは、APIをコールするURLが変更になっているので、それも変更する必要があります。

元々の検索APIのリクエストURLは下記URLでしたが、

アップグレード版ウェブ検索APIはこうなります。

パラメータに関しては、既存と全く同じですので、特に意識する部分はないですね。

アップグレード版アプリケーションIDの注意点

Yahoo!のアップグレード版検索APIを使用するために取得したアプリケーションIDは、あくまで「アップグレード版検索APIを使用するためのID」であり、専用なのです。

つまり、オークションとかショッピング、ブログ検索などは普通のアプリケーションIDが必要であり、混在するサイトでは２つのアプリケーションIDを用意する必要があります。

…なにその仕様？って感じですが、ご注意ください。